いつも夢を見てた
いつも空を見てた
今じゃ給与明細と
預金通帳ばかり見てる

 

いつも星を見てた
いつのまにか年老いてた
それでもまだ自分だけは
死なないなど寝ぼけている

 

時間は無情に進むチクタク
あの未完の小説はいつ書く
通り過ぎてったチャンスに気づかず
終わりが背後に近づく静かに

 

ルールを守ってばっかりじゃ
社会のツールに成り下がる
のが嫌でレールをはみ出したら
ここぞとばかりにお縄ちょうだい

 

そんな感じさ人生なんて
罠のハメ合いのナイトメア
結局おれに羽根は無い飛べない
欲しいモノすら奪い取れない

 

子供の頃 自由になるには想像力さえあればよかった
大人の今 自由になるには金 金 金 金が必要


見上げた中吊り広告に

三億円のデカい文字
暗黒へ差した光一筋
その後 空に舞うハズレくじ

 

そんな感じさ人生なんて
夢はきっと叶う?いやそりゃ無理
人のちっぽけさ教える空 海
それでも生きてく意味など問わずに

 

もう好きなだけ憎んだ
もう好きなだけ妬んだ
もう好きなだけ嘆いた
あとはもう 愛することしか残っていない
なんて

 

子供の頃 確か 夢を掴むために生きてた
大人の今 やっぱ 飲む打つ買うために生きてる

 

脳を使うのが嫌で体を動かすのも嫌で
結果 誰かに洗脳されて操り人形として生きてる

 

なんて小説書いたなら 新人賞でも獲れるかな
心身ともに仕事でクタクタ ペンを取る時間すらねえよ
そんな愚痴つぶやいてる間 ライバルは黙って筆を進める
レースに差がつくのはまさにその時 朝になれば置いてかれてる

 

おれだって明るい歌うたいたい
でも口先ばっかじゃふがいない
じゃあまずは手洗いうがいかい?
だって暮らしを愛でなきゃ芽が出ない

 

目も当てられないような毎日だとしても
日の当たる場所を探しながら生きている

 

自伝に書くような過去なんて
一行たりともありません
映画のような未来なんて
百年先にも待っていません


おはよう 穴の空いた靴下
それでも行くしかない暮らしさ
きっと死ぬまで消えない悔しさ
そっから生まれる自分らしさ

 

もう好きなだけ憎んだ
もう好きなだけ妬んだ
もう好きなだけ嘆いた
あとはもう 愛することしか残っていない
なんて

 

普通が一番偉いんだよ
ぶっ飛んだ人生送った奴じゃない
毎日つましくつつましく
暮らしてる人たちこそ英雄なのさ
じゃあこのおれを崇めろよ
このど平凡なこのおれを讃えろよ
おれは病気にもかからず犯罪も犯さず
波風も立てず今の今まで働いてきたんだぞ
なんでそんなおれやおれみたいな奴らが
幸せになることすらかなわない世の中なんだよ


そうわめきながら連行される
拳が血まみれの男を見た
そいつはおれにそっくりだった
ところで普通って何だっけ

 

もう好きなだけ憎んだ
もう好きなだけ妬んだ
もう好きなだけ嘆いた
あとはもう 愛することしか残っていない
なんて

 

written by gn8mykitten